リカバリーとはなんですか?
パソコンを初期化することです
重度のトラブルが発生した場合や、他人にパソコンを譲る際などに行います
目次
リカバリーとは
リカバリーとはパソコンを工場出荷時の初期状態に戻すことです。
パソコンは使用していると必ず何かしらのトラブルが発生するおそれがあります。
こういった中で原因を特定できない、色々な対処方法を施しても問題が解決しない場合の対処方法の1つとしてこのリカバリー行う事があります。
しかしながら、機器の故障など問題がハードウェア(機械側)側にある場合はリカバリーを行っても解消されることはありません。
また、リカバリーには下記記載のような注意点もありますので、あくまでも最終手段という位置づけでとらえ、十分に考えてから行う様にしてください。
リカバリーの注意点
リカバリーを行うとパソコンは工場出荷時の状態まで戻ります。リカバリーの手順によっては購入後にインストールされたアプリ(JEMTCでお譲りした機器であれば初めから入っている全アプリも)や、オフィスで作成した文書ファイル、写真・動画・音楽ファイルなど、パソコンの中に入っている全てのデータが消えてしまいます。
そのためリカバリー作業を行う前には、必ず必要なデータのバックアップを取るようにしてください。
リカバリーは完了するまでに2時間~数時間、長くて丸1日かかります。一度実行すると途中で止めることはできません。リカバリーが完了していない状態で電源が落ちてしまうと、 より重度の障害が引き起こしてしまうおそれがあります。
さらに、リカバリー前のバックアップ、リカバリー後の各種設定のし直しやアプリの再インストールなど、リカバリー前後の作業も含めると数日がかりの作業になることもあります。
非常に時間がかかりますので、時間に余裕がある時に行う必要があります。
リカバリーが必要になる状況
原因不明のトラブルが発生して問題が解決できない場合
リカバリーを行うとパソコンを出荷時の初期状態に戻せるので、解決できそうにないトラブルも全てリセットすることができます。
※あくまでもソフトウェア上でのトラブルの場合であり、冒頭にも記載した通りハードウェア( 機械側 )に問題がある場合は解消できません。
ウイルスに感染して完全な駆除ができない場合
ウイルスもあくまでプログラムに過ぎないため、リカバリーすることで他のデータと一緒に削除することができます。
極端に動作が重くなってしまった場合
パソコンを使用しているとさまざまな不要データやファイルが消えずに残され溜まっていきます。 ハードディスク内のデータ量が増えすぎると、パソコンの処理に負荷がかかって動作が重たくなってしまうことがあります。
また、データの移動や削除、コピーを繰り返し行ってくうちに1つのデータがハードディスク内の複数の場所に分散して保存されてしまう断片化がおき、 読み書きするたびに複数の保存先へのアクセスが必要となるためパソコンの動作を鈍らせます。
「ディスククリーンアップ」や「ドライブのデフラグと最適化」を行う事で解消されることありますが、それでも解消されない場合は、初期化してパソコンの内部のハードディスクをまっさらな状態にすることで、出荷時の処理速度に戻ることがあります。
ただし、リカバリーはあくまでも最後の手段であり、まずは下記ページを参照に対処してみてください。
他人にパソコンを譲渡、売却する場合
自分では個人情報にかかわるようなデータをすべて削除したつもりでも、入力履歴、アクセス履歴、システム情報等から個人情報が分かってしまう場合があります。
個人情報や企業情報の漏洩を防ぐため、他人にパソコンを譲渡する際や、廃棄する場合は事前にリカバリーすることをお勧めします。